都知事選の次は。

 土曜日はものすごい雪が降った。いろいろな用事があり家を出たり入ったりしているのだが、そのたびに勢いが強くなっていくので参った。そのせいか、都知事選の投票率も低かったようだ。選挙管理委員会がおしゃれなCMや広告を出しているけど、雪の前には無力だろう。「全部雪のせいだ」ってみんな言ってるにちがいない。
選挙の話題。政治ネタに深入りするつもりはないが、16人も立候補者がいると聞き、前回よりまともな人がいるかな、と思ってみたら、案外そうでもない。選挙公報政見放送も見たが、ヤバい人が過半数を占めていて多数派だ。まだ見ていない人はぜひ見てみてほしい。都民でない人も、日本の首都の首長を決める大事な選挙なのだから、見といて損はない。
まず、選挙公報。1人目から手書きで度胆を抜かれた。なぜ。そして、後半スペースが足りなくて行間が狭くなっている。なぜ、一発書きなんだ。そして、こういう人によくある特徴だが、途中から文体が「です・ます調」から「だ・である調」に変わっている。書いていてテンションが上がってきてしまった、というのがよく伝わってくる。
ほかにも、職業革命家がいたり(顔写真が指名手配犯みたい。そんな写真使わなくても…)、サイボーグ009がどうのこうの言っている人がいたり(ホームページもツイッターも見たが、何を言ってるのか全く分からない。この人が一番ヤバいと思う)、マック赤坂はまともな部類に入るんじゃないかと思えるくらい、かなり密度の濃い4ページの読み物だ。ぜひ読んでみてほしい。
そういう人たちは、何を言っているのかはわからないが、ほとばしる思いは伝わってくる。一方で、有名な候補者たちは知名度だけでなんとかしようとしてないか、どうせ読まないと思ってバカにしていないか、と思うようなキャッチフレーズだけが並んだ内容だったりする。足元すくわれるぞ。
政見放送は、やっぱりマック赤坂だろう。詳しくはyoutubeで見てほしいが、恰好はまあ当然変として、まず動きが多いのでマイクが遠くて何言ってるかわかんない。それから、音量の変化が大きいので叫んだ時はほんとにびっくりする。あと、いきなり画面にむかって指差してくるのでこれもびっくりする。
16人もいて、みんなこんな好き勝手やっていたら、選挙公報の隅で「この選挙公報は、(中略)候補者あから提出された原稿を、そのまま製版の上掲載したものです」(俺がいいと思ったわけじゃないんだからね!)と言いたくなる気持ちもわかる。気がする。
というわけで日曜日選挙にいったみなさん、今週末の劇団だるい番外編「Don’t know why」にもぜひ足をお運びください!お待ちしております。選挙公報に負けないくらいバラエティ豊かな作品を取り揃えてお待ちしております。。。