妄想デート

こんにちは。今回も正直者達より参加させていただきます佐溝です。
今回は脚本・演出での参加です。もろもろありまして、今回出演はしません。残念。
代わりに東京ドームの舞台に立っていますが、それはまた別の話で、いよいよ劇団だるい009「I will say goodbye.」も本番まで1か月を切ってきましたね。だログもそろそろ始動して行こうと思います。

前回公演の時は、八丈島旅行記を書いたわけですが、今回は妄想デートを書いていきたいと思います。

その前にちょっと事情を説明します。今回の公演には相澤一樹君という役者が初出演します。若くてイケメンで美声で、非の打ちどころのない彼なのですが、ついこの間、公演で着る衣装を探すという名目で、謎の美人スタッフ(仮にひろみとする)と新宿一日買い物デートに行ってきたらしいのです。うらやましい。
僕だけでなく、首脳陣全員がうらやましいと思ったので、当然どんな様子だったのか聞くわけですが、相澤くんは「別に」とか言って全然教えてくれない。なので、しょうがなく私がどんな様子だったのか、相澤が断片的に語った情報をもとにデートの様子をみなさまにお伝えしていくことにしたいと思います。


朝5時。結局昨日は一睡もできなかった。あきらめてベッドから出て愛犬チワワの散歩に行くことにする。「チワワ!」僕の愛犬の名はチワワという。呼ぶと尻尾を振りながらリードを持って僕のところに来た。僕の興奮がチワワにも伝わっているみたいだ、心なしかテンションが高い。家を出てみるとやはりまだ朝5時だ、空気がひんやりしている。しかしこれくらいが今の僕にはちょうどいい。いつもとは違うコースで散歩をしながら僕は昨日のことを思い出していた。

今日のデートが決まったのは昨日の夜、いきなりひろみ先輩からメールがきたからだ。「あした会える?」ドキッとした。けどよく見たら続きがあった。「衣装を選んで来いって大河内さんから言われてるし」がっかりした。ドキッとして損した。その動揺を隠すように努めて冷静にメールを返す。「お疲れ様です。明日は稽古があるので、その前でしたら大丈夫です。相澤拝」

つづく。
このシリーズでしばらく行こう。